此音忌譚 ―コノオトキタン―



 数えれば数えるほどに、己の音は弱くなっていく。



 それも、然り。



 少女は、その音色――鼓動を売り、他の音を胸に詰め黄泉路を渡る心積もりだったのだから。

 その為の力を、主は貸してくれた。