日向の温もりしか知らない赤嶺先輩が日陰に生きる僕に興味を持ったのは、多分ただの気まぐれ。
でもそれも今日で終わり。僕が絶ったのだ。彼女の差し伸べた手を叩いて拒否したのだ。
どの部活よりも大きな声の応援団。その中でも一層、赤嶺先輩の声は響く。
他人の声は雑音で、僕にとっては不協和音だ。けれど、赤嶺先輩のあの声変わり前の少年のような高過ぎないハリのある声は耳へ自然と馴染む。
化け物の方ではなく、今ここにいる『紫倉・ブルーム・エルザ』である僕には、彼女はあまりにも眩しすぎる。
それこそ、触れたら一瞬にして灰にして焦がすような太陽のように。
「ねー紫倉君、今、赤嶺さんと自分は生きる場所が違う、とかそんなこと思わなかった?」
赤嶺先輩とは違い、女性らしい柔らかさと色っぽさのある声を持つありさ先生が、クスクスと笑いながら僕の心を見透かす。
「だってそうでしょう?彼女は誰からも好かれる人。それに引き換え僕は冴えない体の弱い一生徒。同じなわけが無い」
自分で言っていて悲しくなる。でも、何故悲しむ必要があるのだろう。僕はそのポジションに、満足すらしていた筈なのに。
でもそれも今日で終わり。僕が絶ったのだ。彼女の差し伸べた手を叩いて拒否したのだ。
どの部活よりも大きな声の応援団。その中でも一層、赤嶺先輩の声は響く。
他人の声は雑音で、僕にとっては不協和音だ。けれど、赤嶺先輩のあの声変わり前の少年のような高過ぎないハリのある声は耳へ自然と馴染む。
化け物の方ではなく、今ここにいる『紫倉・ブルーム・エルザ』である僕には、彼女はあまりにも眩しすぎる。
それこそ、触れたら一瞬にして灰にして焦がすような太陽のように。
「ねー紫倉君、今、赤嶺さんと自分は生きる場所が違う、とかそんなこと思わなかった?」
赤嶺先輩とは違い、女性らしい柔らかさと色っぽさのある声を持つありさ先生が、クスクスと笑いながら僕の心を見透かす。
「だってそうでしょう?彼女は誰からも好かれる人。それに引き換え僕は冴えない体の弱い一生徒。同じなわけが無い」
自分で言っていて悲しくなる。でも、何故悲しむ必要があるのだろう。僕はそのポジションに、満足すらしていた筈なのに。


