そんな自由な翼を持った満島先輩が、僕ごと羽ばたいた先は、普段行くこともない三年生の教室が並ぶ校舎五階の、とある教室。
「和真!今すぐ来い!瞬時に来い!」
「は?今から?もう一時間目が……!」
それは、予想出来た事だが赤嶺先輩のクラスの教室で、赤嶺先輩は僕の顔を確かめると、さっきの満島先輩よりずっと大きな瞳を丸くさせて絶句していた。
このクラスの先輩達が「あれ、何年生?」「ハーフかな、きれーい」と、やはり普段言われ慣れない言葉でひそひそと僕を見ながら話しているのが聞こえて、とてもこの場には居づらい。
「もー、早く!先生来るから!あ、エルザここでちょっと待って三秒待って」
そう言って僕から手を離した満島先輩の口調は、いつも通りの軽いもの。
足取りもひょこひょこと効果音すら鳴りそうな軽快なもので、そのまま、さっき僕にしたように赤嶺先輩の二の腕を掴んで無理矢理立たせ、何故か朗らかな笑みを浮かべながら教室から出て来る。
きっと、この満島荘司という男は、どんな状況になってもこうやって人を振り回して、その翼を使って飛び回るのだろう。
「和真!今すぐ来い!瞬時に来い!」
「は?今から?もう一時間目が……!」
それは、予想出来た事だが赤嶺先輩のクラスの教室で、赤嶺先輩は僕の顔を確かめると、さっきの満島先輩よりずっと大きな瞳を丸くさせて絶句していた。
このクラスの先輩達が「あれ、何年生?」「ハーフかな、きれーい」と、やはり普段言われ慣れない言葉でひそひそと僕を見ながら話しているのが聞こえて、とてもこの場には居づらい。
「もー、早く!先生来るから!あ、エルザここでちょっと待って三秒待って」
そう言って僕から手を離した満島先輩の口調は、いつも通りの軽いもの。
足取りもひょこひょこと効果音すら鳴りそうな軽快なもので、そのまま、さっき僕にしたように赤嶺先輩の二の腕を掴んで無理矢理立たせ、何故か朗らかな笑みを浮かべながら教室から出て来る。
きっと、この満島荘司という男は、どんな状況になってもこうやって人を振り回して、その翼を使って飛び回るのだろう。


