十八年共に過ごした和真のことを綺麗だと思う日が来るなんて、思ってもみなかった。
これは確かにエルザが和真を変えた証拠。真っ直ぐさが、子供から大人へと化けた証拠。
和真は昔から変わらぬ、長く、性格を表しているような真っ直ぐな黒髪を風に靡かせ、遠くを見つめる。
「なぁ荘司、変な話をしても良いだろうか」
「おー。聞いてやらんでも無い。話してみ?」
その目線の先には、何が写っているのだろう。色んな事を知り過ぎた俺には、きっと写ることは無いそれを、和真の瞳越しに覗く。
「最近定期的に、同じ夢を見るんだ」
「夢?どんな?」
「真っ白な光に包まれた世界で、独りぼっちで泣いている夢。誰か分からない奴を想って泣いているんだよ」
頷く事で精一杯になった。その夢は、間違い無く和真がエルザを求める物が具現化した夢だから。
求めたところで叶わないということを、和真は一生知る事は無い。エルザはもう死んでしまったから。そして、俺が奪ったから。俺が、和真からエルザの記憶を消し去ったから。
これは確かにエルザが和真を変えた証拠。真っ直ぐさが、子供から大人へと化けた証拠。
和真は昔から変わらぬ、長く、性格を表しているような真っ直ぐな黒髪を風に靡かせ、遠くを見つめる。
「なぁ荘司、変な話をしても良いだろうか」
「おー。聞いてやらんでも無い。話してみ?」
その目線の先には、何が写っているのだろう。色んな事を知り過ぎた俺には、きっと写ることは無いそれを、和真の瞳越しに覗く。
「最近定期的に、同じ夢を見るんだ」
「夢?どんな?」
「真っ白な光に包まれた世界で、独りぼっちで泣いている夢。誰か分からない奴を想って泣いているんだよ」
頷く事で精一杯になった。その夢は、間違い無く和真がエルザを求める物が具現化した夢だから。
求めたところで叶わないということを、和真は一生知る事は無い。エルザはもう死んでしまったから。そして、俺が奪ったから。俺が、和真からエルザの記憶を消し去ったから。


