文化祭開催前の校門は、いつもよりもずっと賑わっていて、生徒達がキラキラとしている。
「エルザ!おはよう」
「おはようございます、和真先輩……って、その格好」
校門をくぐり抜け校舎へ向かう道のり。そこで、僕はさらしに青のはっぴ姿の和真先輩と出会った。
「ああ、うちのクラスは外屋台なんだ。男子は焼き物で女子はフリーマーケット」
「貴女のその格好はフリーマーケットという感じでは無いですけど」
いつものサラリと長いポニーテールは頭のてっぺんでくくり、赤と白の縄のようなものを頭に飾った和真先輩は、どちらかというと焼き物の屋台の方が似合いそうだ。
「まあな。奴等は私を女子とカウントしてくれていない。私は焼き物だ。お好み焼きにたこ焼き、後焼きそば。三つの屋台を交代で回すんだよ」
今日も和真先輩は凛々しい。その凛々しい美しさが、普段より露わになったうなじが少し和らげているような、そんな気がする。
「休憩時間が来たらクラスの応援団と伺いますね」
「是非是非!私も君の所に行くよ。それから、荘司のメイドは一緒に行こうな!」
からかいを込めた、悪戯っ子のような無邪気なこの人の笑顔は、初めて見る。温かいのに、胸の奥に針を刺されたようにチクチク痛む。
「僕は胸やけしそうなのであまり気が乗りませんね」
「あはは!でも、荘司があれやるの、絶対笑えると思うぞ。『萌え萌え、キュン』ってやつ」
凛々しい姿で身振り手振り、恥ずかしい事をやってのけた和真先輩に、僕は小さな笑みを零した。
「エルザ!おはよう」
「おはようございます、和真先輩……って、その格好」
校門をくぐり抜け校舎へ向かう道のり。そこで、僕はさらしに青のはっぴ姿の和真先輩と出会った。
「ああ、うちのクラスは外屋台なんだ。男子は焼き物で女子はフリーマーケット」
「貴女のその格好はフリーマーケットという感じでは無いですけど」
いつものサラリと長いポニーテールは頭のてっぺんでくくり、赤と白の縄のようなものを頭に飾った和真先輩は、どちらかというと焼き物の屋台の方が似合いそうだ。
「まあな。奴等は私を女子とカウントしてくれていない。私は焼き物だ。お好み焼きにたこ焼き、後焼きそば。三つの屋台を交代で回すんだよ」
今日も和真先輩は凛々しい。その凛々しい美しさが、普段より露わになったうなじが少し和らげているような、そんな気がする。
「休憩時間が来たらクラスの応援団と伺いますね」
「是非是非!私も君の所に行くよ。それから、荘司のメイドは一緒に行こうな!」
からかいを込めた、悪戯っ子のような無邪気なこの人の笑顔は、初めて見る。温かいのに、胸の奥に針を刺されたようにチクチク痛む。
「僕は胸やけしそうなのであまり気が乗りませんね」
「あはは!でも、荘司があれやるの、絶対笑えると思うぞ。『萌え萌え、キュン』ってやつ」
凛々しい姿で身振り手振り、恥ずかしい事をやってのけた和真先輩に、僕は小さな笑みを零した。


