「痛い」

 あまりの痛みにあたしは言葉を漏らす。

「はるかが知りたいのはこういうことだよね?」

 綾は不思議そうに首を傾げる。



 彼女はあたしの心の中まで読んでいるのだ。




 恐怖も。

 罪悪感も。

 戸惑いも。



 それを知っていて楽しんでいる。

「あたしたち親友だもの。ずっと一緒にいてあげる」

 綾は笑顔を浮かべる。