心の中が爆発したように、それを晶にぶつけるように殴る。



「玲香は、前も今もずっと変わらずに。お前のことが好きなんだよ」



晶の言葉にうなだれるように胸ぐらを掴んだまま「今さらなんだよ」って言ったら思ったより鼻声でびっくりした。


涙で前が見えなくなる。



「選べよ……っ」


「なにを……」


「玲香か川口か、お前が選べ」



晶の言葉にはっと吐くように笑った。


選べるわけねぇーだろ。


バカじゃねぇのか、お前。



「お前が玲香選んで川口泣かせるなら俺が川口もらう。んで、川口選んで玲香泣かすなら、俺がなぐさめる」



……んだよ、それ。


お前がなに偉そうに言ってんだよ。



「幼なじみのケツは俺が拭く」



晶の覚悟にまた笑った。


お前はやっぱり、バカだ……。



「殴りすぎた、悪りぃ」


「いや、俺こそすまん」



ふと空を見上げると青空が広がっていて、心が少しずつ整理されていく。


俺の、気持ちは……。