陽だまりをくれたきみが好き。



冷たい視線、嫌悪感まるだしの表情。

そのどれもで私を拒絶しているのがわかった。


目の前にいるのが、まるで玲花ちゃんじゃないみたいに冷たくて、怖い。


どう……して……。



「笠原さんいきなりひどいよ!」



キッ!と玲花ちゃんを睨みつける美由ちゃんに、負けじと玲花ちゃんも美由ちゃんを睨みつける。



「なにがひどいの?まぁ、いいんじゃない?ブス同士、仲良くしてれば。私はゴメンだけどね。あんたらと仲間だと思われたくないもん」



あの優しい玲花ちゃんから出た言葉とは思えないぐらい卑劣で、最悪だった。


……なにが起きてるの?


ねぇ、なんで?



「玲花、ちゃん……?」


「下の名前で気安く呼ばないで」



ショックすぎて言葉が出ない。



「玲花お前、どうしたんだよ?」



早瀬くんが様子のおかしい玲花ちゃんの肩に手をかけて声をかける。


でも玲花ちゃんはその手を迷惑そうにはらって、そのまま教室を走って出て行ってしまった。


その時、ちょうど教室にやって来た内田くんがキョトンとした顔で玲花ちゃんを目線で追っていた。