夢のような恋だった



 智くんは、一日置きに様子を見に来てくれた。
おばさんにも『同棲したい』って話はしたみたいだけど、渋い顔をされているみたい。

私はおばさんの様子が気になって、それとなく琉依ちゃんにメールしてみた。


【お母さん? 別に何も変わらないけど?】

【そう】


そりゃそうか。
いきなり変な質問して驚かせてしまったかしら。


【ああ、そういえばお兄ちゃんが色呆けしてる、とは言ってた】

【怒ってはない?】

【親としては締めるところは締めないとって言ってたよ】


だったら私もちゃんとおばさんに納得してもらわないと。

彼がいてくれてどれだけ救われているかわからない。
だから私には彼が必要なんだってちゃんと伝えなくちゃ。


【琉依ちゃんは最近どう?】


なんの気なく聞いただけだったけど、そこからしばらく返事は来なかった。

忙しくなっちゃったかな? なんて思って放っておいたら、眠った後になって一通のメールが届いた。


【なんかもう色々面倒くさい】


半分眠っているような状態でそれを見て、なんの反応もできないまま私は再び眠りに落ちてしまった。