しゃがみ込みながらヘッドホンを耳から外して首に掛ける。 先輩の髪の毛を掴み俺の方に顔を向ける。 「…ねぇ、アンタ誰?俺知らないんだけど会った事あんの?」 「…うぅッ。」 「あのさ、もしかして泉李絡みで来た訳?残念だったね〜。でもさ、俺って弱々に見えてたんだ?超ショックー。」 イラっとして顎を思い切り殴ってやった。 「ゔっ……ゴホッ…ゴホッ。」