「着いたよ。」 不意に投げられた言葉。 見るとそこは俺が辿り着きたかった場所…。 そう、音楽室。 「えっ?あ、はい…。」 クスクスと頭上から笑う声が聞こえる。 「違う場所に連れてかれると思った?」 「い、いや…そんな事は…。」 まぁ、少しそう思ったけど…。 敵意とか、そんなもの感じなかったからそんな事は一瞬で消えた。