【千奈】

「凄い楽しみだな~」

部屋へと戻った私は、ベッドの上でゴロゴロとしていた。

「白と学校に行けるなんて、思ってもなかった」

てっきり白は、行かないかと思っていたけど、行くって言ってくれたことが嬉しかった。

「ママ…眠いよ…」

部屋へと入ってきた雪姫苺は、手で目をこすりながら、私の近くへと来た。

「そうだね、もう寝よっか」

部屋の明かりを消して、私は雪姫苺と一緒にベッドの中に入る。

「ママとパパは、明日いないの?」

「うん」

「雪姫苺、寂しいよ…」

「大丈夫だよ雪姫苺、すぐに帰ってくるから」

私は、優しく雪姫苺の頭を撫でる。

「ほんと…?」

「うん、ママは嘘言わないよ」

雪姫苺は、ホッとした表情を浮かべると、静かに瞳を閉じて寝息をたて始める。

(明日は、何もなければいいな)

そう願いながら、私も瞳を閉じて寝に入った。