ますます 言えなくなっちゃった。


あたしが高校生だと
知ったらどうだろう。


アハハ 終わっちゃうよ。


「後 半月ほどしたら
辞令がくると思うんだ」


「楽しみだね
女子校だといいね」


女子校だと 会うことはないからね
あたしは 共学だから 安心なんだけどさ。


「ホントにそう思ってる?」


「思ってるよぉ~」


「マジで?」


がっかりした声で マジか?と 聞いたのだ。


「うん そうだよ」


拓斗は 女子校なんて行かないで欲しいと
言って欲しかったようだった。


「あ…そう言うことじゃなくて」


と 言っても今さら遅い。