～キンコーン～


部活の終わりを知らせるチャイムが
校内に鳴り響いた。


「待たせたね」


梢が グラントから
あたしの元へと帰ってきた。


「王子様と何話してた？」


「あっ…見てた？」


「ずっと 見てた訳じゃないけど」


「英寿を待ってるのか？って
あの人 あたしと英寿が
付き合ってると思ってた
だから 訂正したんだ」


「端からみると 仲良いもんねあんたたち」


そんなことないけどね。。。


「ちょっと！あれ！」


梢の指差す方を見ると
拓斗が 同じ新人先生と歩いてた。