着替えを完了させ、御札や退魔の剣などをもって依頼人の元へ向かった。 依頼人の家は、音波の家の最寄の駅から三駅先にあった。 依頼は日本全国から寄せられるため、いつも他県からの依頼が多い。 今回は近い場所での依頼だったため、音波は内心喜んでいた。 『いかんいかん……早く、依頼主のところに行かなきゃ』 車を出してもらい、依頼主の元へと車を走らせた。