しかし、彼女には問題があった。 「音波、占いは当たったのか??」 『……』 「……音波」 『……全部外れました』 そう、彼女は陰陽師の重要な仕事のうちの一つである“占い”がからっきし駄目なのだ。 依頼状を読む姿を見ていた、鄙森家の現当主。音波の祖父に当たる弦影【ゲンエイ】は頭を抱えた。