しかし、しばらくして沖田は大きなため息をついて、内容を承諾した。 「おばぁさんの遺品を届けてくれた恩義があるし。仕方ないから君について行ってあげるよ」 よっしゃーっと叫ぶ音波に、沖田は変なものを見るような目を向けた。 ◇ 「そう、ですか……」 おあばぁさんの本音や、お化けがなぜ工事を中止させるようなことをしたのか。その説明を淡々と行った。 大きなダンボールの中身を確認したご主人は、耐え切れずその場で涙を流した。