『じゃあ、なんで取壊し工事を邪魔するの??居場所がなくなっちゃうからじゃないの??』 音波の声の音量が、だんだんと上がっていった。 その姿を見て、沖田は尾を一振りし立ち上がった。 「そこの押入れ開けて」 そして、押入れと思われる場所の襖をカリカリッと引っ掻いた。 『は??』 ポカンとする音波に、沖田は睨み付ける様にしながら「早く」と急かした。