『あのスピードとこの威力。すごいわね』 敵ながらあっぱれとは、このことだ。音波は感心していたが、首を左右に振った。 『妖怪退治よ、妖怪退治!!』 先ほどの攻撃を受けたとき。家全体から感じていた気配が、一部に集中した。 そのことに気づいていた音波は、敵に逃げられたないために、急いで気配が感じた場所へ向かった。 気配を感じたのは、玄関から真っ直ぐに続く廊下の先にある部屋だった。 気配の感じた部屋の襖に手をかけ、勢いよく開いた。