玄関には、瓦礫や砂埃が散乱していた。




『何かいる。わね』




何者かの気配を感じ、退魔の剣に手をかける。ゆっくりと確実に内部へと進んでいく。




――――ビュンッ




暗闇の中から、何かが飛んできた。退魔の剣でそれを斬る。




しかし、斬り応えはない、例えるならば空気を斬った様な感じだ。




あれはただの風??