右、左、右、右…

でここに階段がぁ…あれ?


やっぱない!でも地図では間違いないよ!

助けを求めるように春美を見る。

春美も肩をすくめるだけ。

ううー…


ここまで来て…?

魔法なんて魔力が出てバレるかもだし、できるだけ使いたくない!

透気騙しの魔力は少ないから、今のところばれてないっぽい。けど…


どうしようどうしようどうしよう…!


右、左、右、右…


もう1回行ってみる。

でも変な絵に到着。


右、左、右、右…

そして変な絵に到着。

右、左、右、右…


もうやだ。あーやだ!


トントン


ん?

後ろを見ると春美がびっくりした顔で私の肩を叩いていた。


そして指を絵に向けている。


…この君悪いがどうしたと?本当は素晴らしい品物だとか?


私のじとーっとした視線に気づいたのか、春美がすごい勢いで首を横に振る。


春美は指で絵画の端をさした。


あれ…?なんかこの絵、変だよ。

斜めってる。本当わずかに。

それに奥の壁。壁は白いのに、ずれたところは黒い…ってあ!