「あなたは、ここでさよならなの!

はっきり言って3幹部の意味をなさずにね!

魔力はあなたが高いけど…弱ってるあなたに勝ち目はない!

ファイア・ウォース‼︎‼︎」


神級魔法!


カエデが急いでシールドをはるのが見えた。

けど…間に合わないよ…!



音もなく、カエデを大きな火が包む。

残酷な魔法だ。


音もなしに近づいて、まるでなにもなかったかのように消えてゆく魔法。

今のシランにはとても似合う魔法だ、なんて思ってしまう。


「カエデーーーーー‼︎‼︎‼︎」


春美が叫ぶ。

大きい翼を思いっきりふって、カエデのいた方向へと向かう。


けど、その瞬間シランは春美に杖を向ける!


「春美!シールドを!」


私が言ったのと、春美がシールドをはったのと、シランが杖をふったのと。

全て同時だった。