まぶたの奥まで届いていた光が消えるのを感じた。


私はゆっくりと目を開ける。



いつの間にか座り込んでいたらしい。

私は立ち上がった。


後ろを見ると反政府軍のみんなも目を開けてきている。

春美と3幹部も立ち上がった。



「………ここが、戦場。
最奥部に相手のリーダーがいる。私はそこに向かう。

みんなは1人でも多く…
潰してしまいなさい」


私は振り返って言った。



……自分でもわかった。


私の中での何かの留め金が壊れて、修復不可能になったことが。

心の白かった部分が黒に染まって行く。




みんなはそんな私を見て、怯えるような表情になった。

「………そんな怯えないの。
ほら、開戦よ…相手から来ないということは、私から、かな?

みんな、最上級魔法のシールドをはっておいて」




みんながゆっくりながらシールドをはったのを確認する。



私は、一歩前に進み出した。

真っ黒な軍服のようなものに包まれた私の体は、太陽に反射して少し光った。