ラブレターを君へ



「なぁ、流。お前がもらったラブレター、ちょっと見せてくれねぇ?俺、今まで一度もラブレターとかもらったことないから、どんなもんなのか気になってさぁ」


はっ、はあああ!?
いきなり何を言い出すのよ、山田ー!!


水原くんの返事を聞くより先に、勝手に封筒から便箋を取り出して、それを読み始める山田くん。



「えっと、なになに?

《私、今までずっと、水原くんのことが好きでした。もし良ければ、私と付き合って下さい。返事、待ってます。》

だってー。うわー、ほんとにラブレターだな、これ」



きゃあああ!何、人のラブレターを勝手に声に出して読んでるのよ、山田くん。


ありえないんだけど!


私今、顔から火が出そうなくらい恥ずかしい…。