私は自分の席に座りながら、ちらっと斜め前の席の水原くんの様子を窺う。
教室にやって来た水原くんは、普段通りの感じだけど…
水原くん、さっき私が下駄箱に入れたラブレター、見てくれたかな?
告白の返事…ちゃんとくれるかな?
「…っ」
あ〜〜!こんなに色々と気になるなら、ラブレターはやめて、最初から勇気を出して直接水原くんに想いを伝えれば良かったかも。
私が自分の告白の仕方に、後悔し始めたとき…
「おい、流。お前、席に着くとき何か落としたぞ」
という声が聞こえてきて…。
私の目も自然とそちらに向く。
そして、水原くんの友達の山田くんが拾ったのは……



