私の好きな人、水原 流(みずはら りゅう)くんは、整ったきれいな顔立ちをしていて、とにかくかっこいい。
おまけに、背が高くてモデル体型で、優しくて性格も良い。
だから当然、水原くんは女の子にモテるわけで…。私の恋は、ライバルがとても多いんです。
なのに、4月の高校の入学式の日に水原くんに一目惚れして以来、水原くんと同じクラスにも関わらず、特に何のアピールもせず今日までずっと、ただ見ているだけの片想いを続けてきた私。
好きな人の前では緊張してしまって上手く話せない私は、こうして水原くんを見ていられるだけで十分だったから。
でも、今は高1の3月で私が水原くんを好きになってから、もうすぐで1年になる。
だから、水原くんと同じ教室で過ごしたこの1年が終わる前に、私は自分の想いを伝えて、この恋に決着をつけようと決めたんだ──。



