「俺のことは、“流”って呼んでよ」 いっ、いきなり呼び捨て!? 「りゅっ…流?」 「うん。なーに?由依」 みっ、水原くんが… ううん、流が、新しいおもちゃを買ってもらった子どもみたいにニコニコして、すっごく嬉しそう。 私、彼のこのお日様みたいな笑顔を、ずっとそばで見ていたい。 そう思ったら、手が勝手に動いて… 気がつけば私は、流のブレザーの袖を、キュッと掴んでいた。