ラブレターを君へ



「しかも前園、いつもと違って今日は何か朝からずっとそわそわしてたし。分かりやすすぎでしょ。

それに、山田が前園のラブレターを勝手に読んでたときの前園、すげー顔が真っ赤になってたし、反応が見ててめっちゃ面白かったんだけど。

俺、あのとき笑いをこらえるの必死だったし」



う、うそでしょー!?まさかあのとき、水原くんに見られていたなんて…!


焦ってて、全っ然気がつかなかった。


ああー、めちゃくちゃ恥ずかしいよぉ。


私は恥ずかしさから、自分の顔を両手でおおって隠す。


すると、私のその手をスッと水原くんに掴まれて…。