ご主人様に監禁されて



「…申し訳ありません、入り込んだ質問をしてしまいました」

聞いたはいいものの、言いたくないことかもしれない。

急いで訂正したが、ルイは首を振った。


「いや、いい。別に隠すこともない話だ。聞きたいなら教えようか」


座るといい、と真っ白のソファに座らせた。

「……父は…ルコーラは、カサンデュールの貴族の生まれだった。

生まれた時から満ち足りた生活をしていた彼だったが、彼は貪欲だった。

女に関しては移り気な性格で、地位に関しては手段を選ばない」


その反動で僕は一途で無欲な性格になったのだ、と付け加えて。

「そんな彼が唯一手に入らなかったものがあった」

「なんですか?」

「王女の側近である女だ。
彼女は王女に心酔していて、全く振り向かなかったらしい」

「……心酔…」

「その王女はリル様のお母様だ、といえば繋がるんじゃないか?」

「ああ…なるほど」


リルはカリスマ性がある。

その紅の目がなにかの能力を秘めてるかのように、人柄に中毒性がある人間だ。

ティンも間違いなくその被害者のひとりだ。

その母親となれば、きっとカリスマ性があったのだろう。


「父は権力を使って王位継承の薄い王女の味方につくからと言って、女を無理やり引き剥がして手に入れた。

満足だったみたいだが、女は当然満足しなかった。

だけどこの人に逆らえば、王女は力を失う。

それは避けたいと我慢した。

そして子供が2人生まれた。
僕と兄だ」