「でも同居人かぁ…」

不安げにつぶやいたメイの頭を優しく撫でる。

きめ細やかなリンカーングリーンに埋まる指。


「安心しろ、お前の部屋に来なくなるわけじゃないから」


「それは安心です!ご主人様が取られたらどうすればいいか…」


そこまで言って、ふにゃりと笑った。


「まあ、そのときはメイを捨ててくだされば結構です」



「……っ」

軋む胸に、歪んだ顔。

急いでそれを隠して、今度は頭を腕で包み込んだ。


「…ふざけるな。僕がそんなことをすると思うか」


「……」


「そこらへんの奴等と一緒にするなよ、僕は一一」


僕は


「……なんでもない」



僕は、誰よりもお前を愛している。