ご主人様に監禁されて

◇◇◇

三階建ての小さなアパートで、布団に寝かしつけられた。

男の方は医者の卵らしく、過呼吸を抑える精神剤を打ってくれた。

睡眠作用があるのか、すぐ眠りについて、それから目覚めたらずいぶん落ち着いていた。



しかし、立派に幼児化はしていたが。


「あぅ、うう…えと、近寄らないでぇ…怖いよう…」


目覚めた瞬間、知らない人に涙を浮かべるメイに女の子は男を見やった。

どうすればいい、という救いを求める目だ。

「急性ストレスからの退行か?もし違うならこの子の通常運転はこれになるな」

「……よっぽど怖かったんでしょうね」

「…そりゃそうだろう」

「可哀想に」


びくっと震えるメイを女の子は抱きしめて、頭をなでた。


「……もう大丈夫、怖いのはないよ」


この行動が正しかった。

メイの幼児化を解くのは頭をなでることである。

震えが落ち着いて、ゆっくりとメイが戻ってくる。


「……あ…」

「…落ち着いた?」

相変わらず無表情でメイをのぞき込む。


明るい部屋で見ると、驚くほど綺麗な女の子なことに気づいた。

透き通って七色に輝く白髪に、宝石みたいな夜色の瞳。
絶世の美女、と言っていいほどの子である。