ご主人様に監禁されて


◇◇◇



うろちょろと屋敷の外を歩き回っていると、通行人を見つけた。


勇気を出して交番を聞き、そこへ向かう。

蒲公英園の地名を伝えると、案外遠くないことが分かった。

ちなみに蒲公英園のことを聞けば、「知らない」と言われた。

丁寧に行き方も教えてもらったが、電車での行き方。
知識が無いので歩きで行きたいと言えば、6時間はかかると言われた。

それくらいなら覚悟の上だった。むしろ短く感じた。

地図を貰って、歩みを進める。


やはり裸足は目立ち、すぐ限界が来た。


歩く度に血が吹き出る。

柔らかい肌は傷つきやすかった。

ちょうど“古本買取ります”の文字が見えたので、駆け込んだ。

未使用の参考書や書き込みのないものばかりだったため、1500円で売れた。

この額が多いのか少ないのかわからなかったが、しかし軍資金を手にした彼女は安く靴が買えるところはないかと店員に聞いた。


「安く…?お客様、まさか所持金ってそれだけなのですか?」

「あ…は、はい」

「…事情はわかりませんが…大変そうですね」

裸足、大荷物。時代錯誤の足抜けでもしてきたのかと不安になった店員は、百円ショップを紹介してくれた。

お礼を言って百円ショップに向かえば、本当にすべてが100円で感動した。

サンダルと飲み物を購入する。

久しぶりの金銭のやりとりに、ドキドキした。