ご主人様に監禁されて


『メイ、どれがいい?』

『あっ!メイこの白のソファ好きです』

『わかった、これを買おう』

『あ、の……ルイ様』

『御主人さまだ』

『……ご主人さま、こんな高いの、だめですよ。それにこのお屋敷には合わな…』

『そんなこと気にしてたのか?僕は一一』


「……」

何度も何度も反芻して、心に刻み込んできたその続き。

当時捨てられないよう捨てられないようと個性を極限まで殺し続けていたメイにとっては、衝撃だった。


「うぅ…」


ふとした瞬間に、油断をすると思い出す。

白いソファにうまりながら、彼を思い浮かべた。




“僕は、メイに染まりたいんだ”




染まりたいと言われても。

いままで、個性というものがあまりなかった自分に、どう染まりたいというのだろうか。

意思も弱ければ感情も依存も弱いのだ。