the仕事のできる女。
ルイのいない分、高遠はメイのお世話係を命じられたが、はっきりいって野崎の方が良く働く。
部屋が半壊していたため、この屋敷に泊まり込むようになった野崎は、余計にその手腕を発揮していた。
朝はメイより早く起き、書類をまとめつつメイの身の回りのことをし、そしていそいそと会社へ。
夜はメイの勉強を教えたり寝かしつけたり会社のことをしたり、あきらかに心の休まる時がない。
テキパキと早く作業をこなす彼女に、呆然とする高遠だった。
「あの、野崎さん、メイ自分で結べます……」
「大丈夫です」
「あ、いや、大丈夫じゃなくて、忙しいのにそんな」
「ほら前向いて」
「あぅ……」
と、いうより、世話焼きだった。
お節介というか、世話を焼くのが大好きというか。
いいお母さんになるんだろうなぁと高遠はぼんやり考えていた。



