「……」
唖然とする。
自分に見せるのとは違う、無邪気な対等な笑み。
ルイの知らないメイだった。
「リルちゃんお久しぶりですっ!ティンくんも!」
「お久しぶりですね。ところでとっても重いのですが」
「いいじゃんリル、久しぶりなんだから。なぁメイちゃん?」
「あ……でも、あの、ごめんなさいです。つい嬉しくて」
「ああもうかわいいんですから!」
おずおずと退いたメイの頭を胸に納め、辛抱たまらんとばかりに頬ずりをする。
そして呆気にとられてるルイと野崎に気づき、うっとりするような笑みで告げた。
「ごめんなさい一一実はメイちゃん、私のお友達なんです」
「お!俺もだかんな!」
付け加えるようにティンが叫ぶ。
「……え?」
「…ああ、だからメイさんがリル様のリボン持ってたんですね……」
開いた口が塞がらないルイに、頭を抱える野崎。
満面の笑みのメイが、やけに輝いていた。



