「ばーん」
「ひいいっ……!」
間抜けな声にビビる4人。
振り向けば、少年が銃を構えて立っていた。
「ルコーラ・ヒューアス。撃たれたくなかったらさ、部屋に残ってくんない?」
「ティン・二グラス……!」
「ほーらほーら、大人しくお手手あげて、部屋に入って」
屈辱だったが、ここで殺されるわけには行かない。
そっと手を挙げて、歩む。
「ああ、お前ら逃げていいよ、ご苦労さん」
その声に4人はエレベーターへ駆け込んで、ボタンを連打した。
かなりの速さで扉が締まり、降りていく。
それを見計らって、持っていた手錠を横に滑らす。
「ばーん」
「……わかったわかった」
大人しく付けたので、ひと安心したティン。
鼻で笑いながら、声をかけた。
「……薄情だな」
「金で雇った奴らだからな、仕方ない」
そして、ルコーラは部屋へ入った。



