「驚いたろ? ボクさ、重い心臓病なんだ。生まれつきの」
「し、心臓病?」
輝くような明るい笑顔で、そんな重い事実をケロッと言われてしまった。
なんて答えればいいの? まさか一緒になってケラケラ笑うわけにもいかないし。
返答に困っているあたしを見ながら、鼻血くんはニコニコと話し続けた。
「血の流れを良くする薬を飲んでるからさ、副作用で鼻血が出やすいんだ」
「そ、そう」
「でね、いったん出ると、なかなか止まらないんだよなあ。これが」
「そ・・・・・・そう」
「だからさ、ボク、これからちょくちょく出すと思うから。鼻血」
「はあ・・・・・・」
「だからね、これからボクのお世話係、よろしく!」
「なんで!?」
お世話係って、なにそれ!?
今の会話のどの流れから、どんな風にそんな展開!?


