あたしと由依は、おしゃべりしながら一緒に教室へ向かう。
「佳那、祐輔はまたカフェテリア?」
「うん。朝の大食いタイム」
「祐輔もねぇ、わざわざ佳那に、ちょっかい出さなきゃいいのにねぇ」
由依がそう言って、ため息をついた。
あたしも苦笑いする。
そうなんだよねー。
浮いてるあたしを、祐輔なりに心配してるみたいなんだけど。
そうやってあたしを気にかける行為が、さらに女子の反感を買う。
という、いわば悪循環なんだよな。
それに早く気付いてくれー。祐輔。
でもまぁ心配してくれるのは、素直に嬉しいけどね。
特別な親友だもん、祐輔は。
だからこそ、あたしのために変に気を回さないでほしいんだよ。
祐輔だって、部活とか特進の勉強とかが大変なんだし。
あたしは現状に満足してるし、本当に大丈夫なんだから。
ほんと、あたしの大事な人ってお人好しばかりだな。
自分のことより、他人のことばかり心配するんだから。
・・・・・・ちょっと大樹、ちゃんと聞いてる?
あんたのことよ?


