空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~


部活もクラブも無所属だと、内申書に響く。


進学にしても就職にしても、いずれ不利になるから、必ずどこかに所属しろ。


確かに担任に、あたしはそう警告されていた。


「でもあたし、放課後は大事な用があるもん。話って、それだけ?」

「おい、佳那・・・・・・」

「じゃ、また後でね!」


ヒラヒラ手を振って、その場から離れた。


女の子の視線からの逃亡成功。


あ~、楽になった~。まるで重力から解放されたみたい~。


それにしても・・・・・・。


担任めー。しつこいな。


あたしはまだ2年なんだから、そんなに騒がなくてもいいじゃん。


部活なんか、やってる時間ない。


放課後は1日の中で、あたしにとって一番大切な時間なんだから。


ううん。

あたしと大樹の、ふたりにとって。


・・・・・・ね? 大樹?


玄関で靴を履き替えていると、背後から声をかけられた。


「おはよう、佳那」

「あ、おはよう。由依(ゆい)」