空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~


そうだ。あたしたちは結婚したんだ。


永遠の愛を誓い合ったんだから。


どんなに離れていても関係ない。


あたしと大樹は、いつも繋がっている。



大樹は、ずっとあたしと一緒にいてくれる。


なにも恐れることは無いんだ!



「コーヒーが残ってるけど、紅茶がいいかな? 大樹はどっちがいい?」


あたしはカップを用意しながら、指輪に話しかける。


ううん。指輪を通して、大樹に。


「オレンジジュースの方がいい? じゃ、そうしようか」


冷蔵庫からオレンジジュースを取り出す。


このメーカーのジュースは、大樹のお気に入りだった。


そして大樹の好物のクロワッサンを皿に乗せる。


大樹が以前、おいしいと言っていたハムを焼いた。


「いただきます。大樹」


あたしと大樹は、いつも一緒よ。


永遠を誓ったんだから、決して離れることはないんだよ。



ずっとこうして一緒に生きていこうね。


ずーっと、ずーっと。


このまま、ずーっと永遠に・・・・・・。