・・・なんで・・・・・・
どうして、そんな言葉を言えるんだろう。
この人は誰よりも、その言葉に苦しむべき人なのに。
「大樹は、死んだの。だから、わたしは認めるの」
「・・・・・・・・・・・・」
「逝ってしまった事実を認めなければ・・・それを、苦しいと思うこともできない」
「・・・・・・・・・・・・」
「これほどに大きく、かけがえのない存在だったから苦しむのだと、認められない」
嘆き悲しむほどに。
泣き狂うほどに。
愛していたのだと。
あなたは、確かにそんな命だったと。
認めてあげたい。
残った者が認めなければ・・・他に、誰が認める?
大樹はもう、全てを超えて逝ってしまったのに。
だから、それはわたしの役目。
喪失の苦しみを味わうのは、生きる者の運命。
だって・・・
わたしたちは、生きているのだから。
去って逝った大樹のあとで・・・
生きていかなければ、ならないのだから・・・・・・。


