「みんな等しいなら、大樹だって生きていいはずでしょ?」
なんで大樹だけが、こんなに儚いの?
なんであんなに苦しんだの?
おかしいよ。変だよその理屈。
これで等しいなんて納得できない。絶対に。
「そんなことないわ。命って等しいのよ」
「どこが等しいって言うんですか?」
「保証なんて、どこにも無いところが」
・・・・・・・・・・・・。
え?
「この世の命の全てはね、何ひとつ、保証なんて持たずに生まれてくるの」
あたしは言葉に詰まってしまった。
保証って、どういう意味?
お母さんは、おどけたような顔をして説明する。
「奥村さん、保証書、持ってる? 何に生まれてきて、いつまで生きるって明記されてる保証書」
「・・・・・・・・・・・・」
「無いわよねぇ。そんなもの誰も持ってないし」
そして、ニコッと微笑んだ。
「そんなの、誰も保証なんてしてくれないもの」


