「佳那、お前は大樹の存在にこじつけて、自分が楽な道を選んでるだけだ」
「・・・・・・・・・・・・!」
祐輔の言葉が、胸にグサリと突き刺さった。
深い部分までえぐり取られた様に、信じられないほどに痛む。
心を傷つけられるって、こんなにも苦しくて悲しいんだ。
ショックが大きすぎて泣きそうになる。
涙で視界がぼやけて、祐輔の顔が歪んで見える。
「ひどい・・・」
「ああ。分かってるさ」
「残酷だよ・・・」
「言ったろ? 容赦はしない。オレは本気だって」
「なんで、そんなこと、言うの?」
永遠を信じては、いけないの?
大樹との絆を信じてはいけないの?
だって・・・・・・誓ったんだよ。
あたし達は、あの永遠の庭で誓ったのに。
唇が震えて、涙がこぼれ落ちそうになる。
悔しくて、泣かないように懸命にこらえた。
泣くもんか。泣かない。
だって、泣いたら認めたみたいじゃないか。
だから絶対、絶対・・・・・・
「お前の時間は、大樹が死んだ時から止まってしまった」
あたしの泣きそうな顔を見ても、祐輔は表情ひとつ変えなかった。
これまで、あたしをずっと涙から守ってくれた祐輔が。
全ての悲しみから、慰め続けてきてくれた祐輔が。


