あたしの叫びにも祐輔は全く動じなかった。
淡々と、静かに言葉を吐き出し続ける。
「大樹は、どんな答えをくれた?」
「たくさん答えてくれたよ!」
志望校を相談した時も、部活に入るのをやめた時も!
中庭で過ごす時間のことも!
大樹は、あたしを導いてくれたもん!
「大樹は、あたしの悩みに答えてくれたもん!」
「そりゃずいぶん、お前にとって都合の良い返事ばかりが返ってきたもんだ」
「・・・・・・・・・・・・!」
「それ全部、お前が言って欲しい答えばかりじゃないか?」
祐輔のその言葉に、あたしは声を詰まらせた。
反論しようとしたけれど・・・・・・。
『図星』という言葉が頭に浮かんでしまって、反論しようがない。
祐輔は、さらに追い打ちをかけてくる。
「お前が答えを出せないような、本気の悩みに、大樹が答えたことがあるか?」
それは・・・・・
祐輔の告白に悩んだ時。
大樹は何も答えてくれなかった。
あたしは、何も感じることはできなかった。
答えてくれたのは、大樹じゃなくて、由依。
どうしようもなく苦しんでいた時、助けてくれたのは由依だ。


