真剣勝負?
顔を上げ、涙の盛り上がった目で背の高い祐輔を見上げた。
言葉通りに、その表情は真剣そのもの。
「それ、どういう意味?」
「容赦しないってことさ」
「え?」
「たとえ佳那がどんなに傷付くとしても、オレはもう容赦しねえ」
強い決意のこもった目で、祐輔は言った。
「オレは・・・・・・本気だ」
意味も分からず、あたしは祐輔を見つめるばかりだ。
なんだか祐輔、ちょっと怖い。
あたしが傷付く?
違う。優しい祐輔があたしを傷つけるわけがない。
逆だよ。傷つけてきたのは、あたしだ。
今、この時も。
「佳那、大樹の指輪は?」
「え? あ、うん。ここにあるよ」
あたしは胸元からネックレスを引き出して見せた。
そして、あえて口にする。
「いつでも大樹は、こうしてあたしと一緒にいるよ」
祐輔が無言で指輪に手を伸ばす。そして・・・
いきなり、ブチッと指輪をネックレスから引き千切ってしまった。
ちょっと!? なにするのよ!?


