空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~


それでもかまわず、あたしは授業後のざわめく音に紛れ、小声で祐輔に告げた。


「部活が終わったら、教室へ来て。・・・話したいことがあるから」


祐輔は返事をしない。


何も言わずに、黙って前を向いたままだ。


あたしはそのままその場を離れ、由依の所へ行った。


由依はあたしと祐輔の顔を見比べながら、何とも言えない表情をしている。


「由依、あたし、祐輔に話すよ」


その短いひと言で、由依は全てを察してくれた。


驚いたように両目を見開く。


そしてやっぱり、表現のしようのない複雑な表情を見せた。


心配してくれてるの? ありがとう。


でも大丈夫だよ。あたしはもう決めたんだから。


あたしは大樹と永遠を誓い合った。


だからなにがあろうと、もう答えは出ているんだ。


先延ばしにはできない。しちゃいけない。



あたしは守る。


大樹との誓いを。永遠を。


決して変わることのない、変えてはいけない永遠を。