次の日。
あたしはいつも通りに登校した。
頭の片隅には、昨日からずーっと祐輔のことが引っかかっている。
あたしのことを好きだと告げた時の祐輔の顔が、頭から離れない。
心がザワザワして落ち着かない。
ペダルを踏む足どりは重かった。
祐輔、カフェテリアにいるよね?
話しかけられたらどうしよう?
どんな顔をすればいいの?
何を言われる? 何を言えばいい?
不安のせいか、心臓がドキドキして落ち着かない。
普通にしていようって決めたけど、そもそも、普通ってなに?
昨日まで自分がどんな態度をとっていたのか、よく分かんないよ。
あぁ、ついに自転車置き場が見えてきた。
当然カフェテリアも。
心臓のドキドキが倍速して、さらにうるさくなる。
隠れるように顔を伏せて、コソコソと自転車を置いた。
いつもなら、ここで必ず祐輔が話しかけてくるんだ。
『よう、佳那』って。必ず。
必ず・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。
でも。
今日は、その挨拶は聞こえなかった。


