空色涙 ~キミと、永遠と、桜を想う~


立て続けに行事を休んだせいで、みんなが彼の病気の噂をし始めていた。


クラスが仲良く一致団結する行事の全てに、参加できない状況。


そのせいで、なかなか彼はクラスの中に溶けこめないでいるみたい。


それを目の当たりにして、あたしは考え込んでしまった。


仲のいい友だちの間では有名な、このお節介焼きの性格が黙っていられない。


うーん、どうやら彼の病状は本当に深刻らしいな。


・・・・・・こうなりゃ、しかたがない!


よし、決めた!!


「ちょっと! これからあたしとあんたは運命共同体だからね!?」


突然下されたあたしの宣言に、彼は驚いて目を丸くする。


「へ? う、運命・・・なんだって?」


「あたしといつも一緒に行動しろってこと。 一緒にいなきゃ、いざって時に守ってあげられないもん」


「・・・・・・・・・・・・」


「守ってあげるんだから、あたしの言う事はちゃんと聞いてよ? 分かった? ほら返事は!?」


目をパチパチさせてあたしの言葉を聞いていた彼の白い頬が、ゆっくりと、赤く染まっていく。


「・・・・・・うん!」


そして彼はすごく嬉しそうにうなづいた。