「分かったわよ、吉崎君の言うことを聞けばいいんでしょ?」


半分ヤケだ。


こうなったら開き直るしかない。


「分かったならいい。あんたと一緒に戦ってやる」


そういうとスタスタを歩き、この場を去ろうとする。


「なっ、どこ行く気!?」


「もう話は終わった。その先は俺の勝手だろう」


文句あるか、とでも言いたそうな口ぶり。


「むかつく!」


「勝手にむかついていればいい」


そして扉を開け、屋上を後にした。


バタン、と扉が閉まる。


自分勝手だ。


どこまでも自分勝手だ。


「だから、そういうところがむかつくのよー!」


私の叫び声は夕暮れの空に響いた。