手を動かし、鏡に太陽を反射させる。
光に当たるとギャアア、と叫び声をあげてコウモリは消えていく。
吉崎君は何をしているのだろうと思うと、また制服の内ポケットから何かを取り出していた。
本当に、吉崎君の制服のポケットは4次元に繋がっているのではないだろうか。
拳銃をしまって吉崎君が取り出したものは、丸い鏡のようなものだった。
その黄金の鏡には両端に白い房がついていて、何か文様のような、魔法陣のような、不思議な図形が白い線で入っていた。
「橋本、この鏡に光を当てろ!」
吉崎君の言う通りに、鏡を動かし、吉崎君の持つ鏡に当てる。
すると吉崎君の持つ鏡から、私の鏡が反射した以上に明るい光が反射されていた。
「不浄なる闇よ 消え去れ」
吉崎君が落ち着いたはっきりとした声でそう唱えるとさらに光はその明るさを増した。
ギャアアア、と断末魔の叫びが響き渡り、動き出した影が全て消え、元々の木の陰へと変化した。
「よ、吉崎君、さっきのって…」
「あぁ、これか?」
吉崎君は手に持った鏡を見せてくれた。
「これは吸血鬼の操る影を消滅させるための鏡だ。
本当なら直接太陽の光を反射させなきゃいけないが、ここは暗くて直接日の光を反射することはできなかった。
けれどあんたが鏡を持っていたから、どうにか光を集めることができた」
あんたのお陰だな。
そういうと吉崎君は鏡をしまった。
「もうしばらく離れていろ。
これだけじゃ終わらない」
吉崎君はそう言うと、あたりを見渡した。
「で、あんたらは影を動かして終わりかよ。思っていたより弱いんだな」
吉崎君は鼻で笑った。
すると、すうっと霧が表れてやがて亜美と侑也の形になった。
「あら、なめられたものね」
「強気でいられるのもここまでだよ」
「どっちが」
吉崎君は言った。
内ポケットから何かを取り出すと、投げつけた。
それは、ばらばらと音を立てて地面に落ちた。
「これは…」
「豆!」
2人はしゃがみこんで吉崎君が投げつけた大豆を数えだした。
大豆に夢中なようでこちらには見向きもしない。
2人はすごく綺麗好きだと思っていたのだけれど、このことが原因だったんだ。
私は妙に納得した。
吉崎君はまた内ポケットから拳銃を取り出すと、それを構えた。
親指でハンマーを起こして、銃口を2人に向ける。
そして引き金を引いた。
パン、と乾いた音が響き渡る。
発砲された弾丸は、侑也の体に突き刺さった。
私は目を見開き、口元を手で覆った。
光に当たるとギャアア、と叫び声をあげてコウモリは消えていく。
吉崎君は何をしているのだろうと思うと、また制服の内ポケットから何かを取り出していた。
本当に、吉崎君の制服のポケットは4次元に繋がっているのではないだろうか。
拳銃をしまって吉崎君が取り出したものは、丸い鏡のようなものだった。
その黄金の鏡には両端に白い房がついていて、何か文様のような、魔法陣のような、不思議な図形が白い線で入っていた。
「橋本、この鏡に光を当てろ!」
吉崎君の言う通りに、鏡を動かし、吉崎君の持つ鏡に当てる。
すると吉崎君の持つ鏡から、私の鏡が反射した以上に明るい光が反射されていた。
「不浄なる闇よ 消え去れ」
吉崎君が落ち着いたはっきりとした声でそう唱えるとさらに光はその明るさを増した。
ギャアアア、と断末魔の叫びが響き渡り、動き出した影が全て消え、元々の木の陰へと変化した。
「よ、吉崎君、さっきのって…」
「あぁ、これか?」
吉崎君は手に持った鏡を見せてくれた。
「これは吸血鬼の操る影を消滅させるための鏡だ。
本当なら直接太陽の光を反射させなきゃいけないが、ここは暗くて直接日の光を反射することはできなかった。
けれどあんたが鏡を持っていたから、どうにか光を集めることができた」
あんたのお陰だな。
そういうと吉崎君は鏡をしまった。
「もうしばらく離れていろ。
これだけじゃ終わらない」
吉崎君はそう言うと、あたりを見渡した。
「で、あんたらは影を動かして終わりかよ。思っていたより弱いんだな」
吉崎君は鼻で笑った。
すると、すうっと霧が表れてやがて亜美と侑也の形になった。
「あら、なめられたものね」
「強気でいられるのもここまでだよ」
「どっちが」
吉崎君は言った。
内ポケットから何かを取り出すと、投げつけた。
それは、ばらばらと音を立てて地面に落ちた。
「これは…」
「豆!」
2人はしゃがみこんで吉崎君が投げつけた大豆を数えだした。
大豆に夢中なようでこちらには見向きもしない。
2人はすごく綺麗好きだと思っていたのだけれど、このことが原因だったんだ。
私は妙に納得した。
吉崎君はまた内ポケットから拳銃を取り出すと、それを構えた。
親指でハンマーを起こして、銃口を2人に向ける。
そして引き金を引いた。
パン、と乾いた音が響き渡る。
発砲された弾丸は、侑也の体に突き刺さった。
私は目を見開き、口元を手で覆った。


